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MATCHA

一碗

形は宋から、実質は日本から。
翠の粉を、湯とともに。
一服の茶に、八百年が畳まれています。

8の項目

形は宋の中国から。けれど、いまの一碗の抹茶は、まぎれもなく日本のものです。石臼で挽いた翠の粉を、湯とともに点てる——その一服に、八百年が畳まれています。The form came from Song China, yet the bowl of matcha as we know it is wholly Japanese — eight centuries folded into a single serving.

抹茶まっちゃ

覆下栽培の茶葉(碾茶)を石臼で挽いた微粉末の緑茶。

Fine green tea powder, stone-milled from shade-grown tencha leaves.

粉末の茶を点てる形式は宋から伝来。しかし覆下栽培・碾茶・石臼挽きはすべて日本で生まれ、色も味も製法も日本で作り直された。今日の抹茶は日本の発明といえる。

碾茶てんちゃ

覆下栽培の葉を蒸し、揉まずに乾燥させた抹茶の原料茶。

Shade-grown leaves, steamed and dried without rolling — the raw material of matcha.

煎茶と異なり「揉まない」のが特徴。石臼で挽いて初めて抹茶になる。

覆下栽培おおいしたさいばい

収穫前の茶園を覆いで遮光する栽培法。鮮やかな緑と旨味を生む。

Shading tea fields before harvest, creating vivid green color and umami.

16世紀頃の宇治で確立した日本独自の技術。遮光がテアニン(旨味)を保ち、渋みを抑える。

団茶だんちゃ

蒸した茶葉を固めた中国の固形茶。削り砕いて点てた。

Steamed tea leaves pressed into cakes, ground and whisked in Song China.

宋の点茶で用いられた茶。白い泡の美しさを競い、色も味も現代の抹茶とは別物。明代に淹茶へ移行し中国では断絶した。

お辞儀おじぎ

深さの異なる礼で敬意を表す所作。場面により使い分ける。

Bows of varying depth expressing respect, used according to the occasion.

清めきよめ

帛紗などで道具を拭き清める所作。掃除ではなく心を整える儀礼。

Ritually wiping utensils clean — a gesture of the heart, not mere cleaning.

薄茶うすちゃ

抹茶を湯でさらりと点てた、泡立ちのある一服。

Matcha whisked lightly with hot water into a frothy bowl.

濃茶こいちゃ

多めの抹茶を少量の湯で練り上げる、とろりとした濃厚な茶。

Matcha kneaded with little water into a thick, rich tea.

——点て方と、招かれたときの作法は、「茶を愉しむ」のページへ。For how to whisk, and how to receive — see the practice page.